あるがままに
なすがままに
これまでにも生命はこんな天変地異を何度も経験してきたんだろう
恐竜が絶滅する程のものさえも
そのたびに、何かに委ねたり、人以上の存在を祭り、信じ、
祈れば救われる、今はつらいけども弥勒が救いに来てくれる、そんな風に考えながら
でも実際に動いたのは人だ、だから乗り越えたのは実際に人だ
そのときを乗り越えて来てるから今がある
あるがままに
なすがままに
そうはわりきれない
だから、その一生を、人生を光り輝かせてきた
僕らはちっぽけで、せまい、とっても小さな一点に産み落とされた、生まれた列島からも出ずに、住む世界を眺めることもできずに、だからいいんだ
その小さなまわりで動きまわり出会う、活躍する、すこしづつ移動する、目と目で支えあい、心と心であたため、精一杯がんばる
だからその一つ一つが深く深く尊くなる
私たちの生命は短くて無力
だから受け継いで乗り越えて来た
永遠の輪の中に(無数の相が重なりあう流転の中に)腕を浸して送受信しておくことは大事かもしれない、
だけども全てにならなくていい
巨人にならなくていい
あくまで人目線でいること、あくまで小さい人目線であること
人は弱いからいい
無力だから無常なほどがんばるんだ
それが無限だ
隣の絶望に嘆き、涙すること
そうやってまた乗り越えていく